山岸忍さんは2019年に、ご自身が創業者であり代表取締役のデベロッパー会社「プレサンスコーポレーション」で業務上横領事件として逮捕・起訴され、2021年に無罪が確定しました。
この事件は、日本の冤罪事件の中でも注目度が高い事件のひとつです。
現在この事件で違法な取り調べがあったとのことで、山岸さんは国家賠償を求めています。
そこで今回は山岸忍さんの家族や経歴、248日間勾留されていた辛い過去など見ていきたいと思います。
山岸忍のプロフィール
山岸忍さんのプロフィールです。
名前:山岸忍(やまぎし・しのぶ)
生年月日:1963年1月2日
年齢:61歳(2024年10月現在)
出身地:滋賀県
学歴:同志社大学 法学部法律学科
趣味:マリンスポーツ・ゴルフ
上の画像での印象は日焼けをされていて、スポーツ用のネックレスをされていて、とてもアクティブなかただと伺えますね。
ご本人曰く、落ち着きがなく多動的なタイプだとおっしゃっています。
山岸忍の家族や経歴について
山岸忍さんの経歴です
1985年4月大京観光株式会社(現㈱大京)入社
1992年4月株式会社創生専務取締役
1997年10月㈱プレサンスコーポレーション設立 代表取締役社長就任
2020年TUKUYOMI HOLDINGS設立
1985年に同志社大学卒業後、ライオンズマンションで有名な不動産大手会社㈱大京に入社され、ここで不動産の開発や売買など経験を積まれてきたようです。
山岸さんにとってはかなり厳しい過酷な仕事だったようで、御本人の著者「負けへんで!」にも一部記載があります。
プレサンス山岸忍氏の本で今のところ一番衝撃だった箇所はここやな。 pic.twitter.com/tkIhqPW2pN
— ボヴ (@cornwallcapital) April 23, 2023
わたしにとって、たしかに逮捕勾留は耐えがたいものである。
しかし、新入社員として大京に入社した当時の地獄と比べたら、こんなん大したことないやないかと。
家族構成は妻と娘がひとり
山岸忍さんの家族は妻と娘さんがひとりいらっしゃるようです。
詳細については公表されていませんが、とても優しく忍耐強いご家族の支えがあったと思われます。
奥様は拘置所へ面会に定期的に行かれたようですが、山岸さんの精神的不安定な時期もあり奥様に強い言葉で攻めてしまったこともあったようです。
「(極限状態で)取るに足りない一言で腹が立つようになってしまってね。奥さんが面会に来てくれて、『久しぶりにご飯を食べに行ってお酒飲んだ』と聞いただけで腹が立つんですよ。『おまえ、コロナになったら面会に来てくれへんようになるやないか!』って」
47NEWS
留置所の中では情報を一切絶たれてしまうので、不安しかない日々を過ごされました。
一番に心配になった事は家族が事件や事故に巻き込まれていないか?と一番心配な出来事で辛かったと語っていました。
ご家族の支えがあったからこそ勾留期間も耐えることができたと言えるのでしょう。
無罪で248日間勾留された過去がヤバい!
山岸忍さんは2019年12月、無実の罪で大阪地検特捜部に逮捕され、拘置所での勾留生活を余儀なくされました。
プレサンス事件の概要
事件の内容です↓↓
大阪地検特捜部の業務上横領無罪事件 大阪府の学校法人「明浄学院」の元理事長が不動産会社プレサンスコーポレーション(大阪市)の山岸忍元社長らと共謀し、法人の土地の売却手付金21億円を横領したとして、大阪地検特捜部に2019年に逮捕、起訴された。
大阪地裁は21年、山岸氏の関与を認めた元部下の供述を「核心部分に看過できない変遷がある」「虚偽の可能性が高い」と判断し、信用性を否定。山岸氏に無罪判決を言い渡し、確定した。
日本経済新聞
山岸忍さんは、会社の資金ではなく、自らの資金18億円を学校再建資金として貸付けるという前提でした。
18億円の貸付が実行された後、2017年に学校法人は敷地を売り、21億円の手付金を得る。この手付金の一部が、山岸さんへの18億円の返済に充てられた。ここまではすべてが問題なく進んでいるように見えた。
しかし2019年になり「学校法人で21億円が所在不明になる」などと新聞報道される。大阪地検特捜部の捜査が始まり、資金不明事件は“21億円横領事件”へ発展していった。業務上横領の主犯として元学校法人理事長の女性が逮捕されると共に山岸さんの元部下らも共犯として逮捕されることになる。
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土地の売買をめぐって、横領の濡れ衣を着せられ逮捕されてしまいます。
なぜ逮捕されて勾留されているのか、全く意味がわからなかったそうです。
拘置所での時間は孤独との苦しみと悔しさ
当初は何かの間違えで入れられていると思い、弁護士にも「あと2、3ヶ月くらいだから頑張って」と言われたようです。
しかし、2ヶ月どころではなく248日間、約8ヶ月も苦しみ続けることになってしまいました。
「自分は悪いことをした認識がない」山岸さんはほぼ毎日地検の取り調べに任意で応じていたが、2019年12月、ほどなく自身も逮捕されてしまった。それ以降、保釈を勝ち取るまでの248日間、大阪拘置所の独房で孤独に苦しみ続けることになった。
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孤独で3畳の独房に入れられ、話す相手は担当の女性検事の山口智子氏でした。
非常に演技が上手く、話を引き出すのも天才だったと山岸さんは語っています。
「逮捕された時、『裏切られた!』と思いましたよ。ただ、検事も演技がうまいんですよ。『私はあなたの味方であって、逮捕状なんて出るはずがなかったのに』という口ぶりでね。だから拘置所に行った時も『こいつにはめられたのか? 違うのか?』と感情の葛藤ですわ」
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「3畳の独房に鍵を掛けられて気がおかしくなりますよ。立ってはいけない、寝転んではいけない、何してもいけない。朝起きたら検察官が取り調べに来てくれるのが待ち遠しくて仕方がなかった。午後3時とかに取り調べが早く終わっちゃうと、『え、もう帰っちゃうの?』って思ったほどで。一番ショックだったのが『今日で起訴します、明日からは来ません』と言われた時ですね」
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この248日間の生活についてなどは、完全無罪を勝ち取るまでの記録「負けへんで!」に詳しく書かれ記されているようです。
プレサンスコーポレーション創業者である山岸忍さんの書籍、忙しくてなかなか読み切れなかったが読了。国家権力の暴走の恐怖を感じる一冊であった。国家機関といえども人の集まりであるので、公務員担当者の保身・上長の保身・省益庁益の確保のために国民を陥れることは今後も無くならないと思う。 pic.twitter.com/2glkQEfjZR
— 藤原正明@大和財託 資産価値共創業(不動産×建築) (@fujiwaramasaaki) April 28, 2023
新たに会社を立ち上げる
2020年11月に京都東山区に株式会社TUKUYOMI HOLDINGSを設立し、再出発されました。
仕事が大好きだという山岸忍さん。
これからのご活躍をお祈りいたしております。
最後に248日間勾留されていた時のお話をこちらのYouTubeで御覧ください。